沖永良部島 「ウミガメ会議」

ご挨拶・お知らせ

18日~20日まで3日間、沖永良部島「ウミガメ会議」が開催されました。

全国のウミガメ研究者や学生などが沖永良部に集結し、ウミガメを中心と
した話題で盛り上がりました。新聞によれば参加者は200人。小さな島に
とっては一大イベントになりました。
会議自体はほぼ2日間の開催ですが、その前後1週間は一生思い出に残る
充実な毎日でした。自分自身も生き物が好きで今の仕事にたどりついたわけ
ですが、ここに来られた方はその意味では皆さん同じ匂いがする人たちで
初対面の方も初めてあった気がしないほどでした。

NHK連続テレビ小説『ウェルかめ』のモデルになった、日和佐うみがめ博物館
「カレッタ」の方、今回の会議の目玉でもある特別講演のためにはるばる
南アフリカ共和国から来島された、Dr George R Hughes 氏(=国際自然
保護連合 名誉顧問)とプチ観光をしたり、バブルリングのシロイルカで有名な
「島根海洋館アクアス」の方や東大の研究者まで、沖永良部の海をご案内
させていただくことができました。

懇親会会場で挨拶をしている日本ウミガメ協議会会長の亀崎直樹氏。
島でひそかに繁殖しているアカミミガメの駆除にも熱が入り、会議が終了後も
しばらく沖永良部に滞在されて、出発ギリギリまで仕事をしていました。
20111119-04亀崎会長

Dr George R Hughesとウミガメシュノーケリングをしてきました。協議会の
島田さんが通訳で一緒に参加でした。アオウミガメたくさんとタイマイ、
ギンガメアジの群れまで見ることができました。ハギの種類の多さと個体数の
多さになぜか感動していました。この後寝そべって蝶の写真を撮り始めました。
20111119-02ジョージ

今回見れたタイマイは先日見れたこと同じ個体で甲羅の右後ろが欠けています。
20111119-01タイマイ

完成したばかりのウミガメがたくさん見れる、「ウミガメビューポイント」にも
行ってきました。この頃ものすごく頻繁にここにきている気がします。
小潮なので条件は悪いですが、満潮ちょうどくらいに来れたので、
どうにか2匹がウロウロしている様子を観察できました。真剣に写真を
撮っていました。ゴマモンガラが食事をしているのもここから見えました。
20111119-06ビューポイントでのヒューズ氏

会議中メインとなる懇親会でのシーンです。沖永良部を代表する黒糖焼酎が
試飲できる特設コーナーもあり大盛況でした。沖永良部のお土産に一押しです。
20111119-03黒糖焼酎コーナー


会議でお会いした小笠原の「エバーラスティング・ネイチャー」からも、先日
沖永良部で見つかったタグ付きのアオウミガメ情報がはいりました。
やはり2008年に小笠原で放流された個体に間違いないとのことです。
以前新聞で紹介された個体と同じかどうかは不明ですが、今後のアオウミガメの
研究に何か役に立つといいですね。
20111119-07タグのついたアオウミガメ